お恥ずかしい話ではございますが、僕は思い返せば31歳の時に初の痛風発作を発症しました。
当時の様子を振り返ると、毎日のように飲酒と暴食を繰り返していたことに加えて連日の睡眠不足と長時間労働、運動不足に加えて仕事のストレスにより、今考えるとなにかしらの生活習慣病やストレス起因の病をいつ患ってもおかしくないような生活を送っておりました。
あの日僕はいつものように早朝5時に起床し、右膝にジュクジュクとした違和感を覚えました。
感覚で言うと関節がギシギシするというか、機械の油が切れたような、関節の曲げ伸ばしがスムーズにいかないような違和感がありました。
当日の仕事は外で動き回ることの多い内容だったのですが、時間を追うごとにその違和感が痛みに変わり、それは徐々に悶絶するようなレベルになって最終的にお昼くらいには自力で歩くことが困難になりました。
その日は仕事を途中で抜けて付近の病院にかかりましたが、当時は年齢の若さのため痛風という診断に至らずとりあえず痛み止めとして「ロキソニン」を処方されて帰されたのでした。
その日は薬が効果てきめんですぐに痛みもおさまり、そこから1年半もの間この症状は潜伏し続けたのでした。
今思い返せばこの一件が人生で最初の「痛風発作」と呼ばれる症状でして、後々調べてわかったことだと初期の頃は発作の期間も短く、ある日突然痛みが出たと思えば何事もなかったかのように収まり、そこから1年以上発作は起こらず、忘れた頃にある日突然また症状が現れるそうです。
それからは1年毎に起こっていた発作が徐々にその間隔も短くなり、痛みがおさまるまでの期間は逆に長くなっていきました。
実際に痛風診断を受けるまで、通った病院は4カ所、所要は一番最初の発作から6年後のことでした。
それまで健康について真剣に考えたことなどありませんでしたが、この苦い経験が一度立ち止まって現在の自分の生活を見つめなおす良い機会となりました。
これは僕自身の実体験と調査に基づく記録で、現在国内の推定患者数1000万人と言われる高尿酸血症において、少しでもみなさまのお役に立てる情報になればという想いで記事を書かせていただきます。
どんな病気なの?

そもそも痛風という病気はなく、これが原因で何か命にかかわるような重大な症状があるかというとそうではありません。
正式には「高尿酸血症」といい、血液中の尿酸値という濃度が通常よりも高い状態になることを表します。
この状態が長く続くと、血液中に溶けきれなくなった尿酸が関節等の体温が低い部位等で結晶化します。尿酸の結晶というのは針のようなかたちをしているため、これが結晶化したところに刺さったりすることによりその部分に炎症が起きます。これが「痛風発作」という状態です。
つまり、この発作の状態を指して「痛風」ということが一般的です。
この結晶は血流にのって体中の様々な場所へ移動することもあり、刺さった箇所によっていわば身体のどの部分に症状が現れても不思議ではありません。ただ基本的には先述したように血流ポンプの役割を果たす体の中心にある心臓から遠い手足、関節等の体温が低いところで結晶化することが多いため、その付近に刺さることによって足の指の付け根や足首、かかとや膝等に症状が表れることがほとんどです。
さらに尿酸は読んで字のごとく通常は主に尿に溶けて体外へ排出される酸性物質なのですが、その量が多いまたは排出機能が追いつかないという状態になると尿をこしとる役割である腎臓に溜まり続け、腎結石や尿路結石およびその他の様々な合併症を引き起こす要因になることもあります。
ここまできてしまうと命を脅かす重大な病気の引き金になる可能性を秘めているといっても過言ではありません。
どれくらい痛いの?

「痛風」とは、よく風が吹いただけでも痛いと表現されますが、僕は違うと思います。
この痛風発作というものは単純にいえば関節炎、関節がひどい炎症を起こして熱をもって腫れている状態です。
こればかりは経験したことのある人にしかわからないのですが、例えるならば「強めの捻挫の痛みがずっと続いている状態」というのが一番近しいでしょうか。
痛みには日ごとに時間ごとに波があり、ピーク時になると体の置き場がないという状態。
例えば僕は初の発作が起こった部位がヒザだったのですが、あのときはイスに座っても曲げている状態がダメ、立っていても床に座っていても伸びている状態がダメ、体をねじると膝も歪むからさらにダメ、もはやどのような体勢にしていても常に激痛が走り、せめて寝た状態でクッションを抱えて伸びも曲げもしないちょうど良い角度を維持してじっとしていることでしか正気を保っていられないので、夜の就寝時でも痛みで目が覚めて悶絶して眠れない日もありました。
人によっては表現が様々で、「朝目が覚めたら足の骨が折れていた」なんていう方もいました。
基本的に発作が強めにでた場合ですと自力ではほぼまともに歩けないので救急車呼んだよ、なんていう人も。
もちろん炎症なのでピーク時はたいがい患部が一回り太くなるくらいパンパンに腫れあがり、関節の場合はおそらく関節液と呼ばれるものが溜まり圧迫された関節の可動域が大幅に少なくなります。あまりに腫れがひどいとその痛みは関節を飛び越えて皮膚にまで達し、果てにはそれこそ衣類が触れただけでも痛いとかお風呂の湯に触れただけでもいただいいうヤケドにも似た状態になることもあります。
痛いですねー。
怖いですねー。
どんな人が痛風になるの?

これは諸説あるのですが、結論から言うと「尿酸の体外への排出がうまくいかない体質」の人がかかりやすいです。
「そもそも尿酸って何なの?」
簡単にいうとこれは人間が運動したり臓器を動かしたりするために使うエネルギーであるプリン体という物質の残りカスですね。
このプリン体は食物や飲物により摂取するのが全体の2~3割程度、残りはすべてヒトの体内で生成され、主に肝臓で分解されて尿酸になります。
尿酸は一時的に体内に蓄えられたあと尿や便および汗となって体外へ排出されますが、これらが正常に行われなくなった場合に、体内に必要以上に蓄えられてしまい、高尿酸血症となります。
理由は様々ですが、大きく分けると2つあります。
<プリン体の摂取量が多すぎる>
まずは、体内に入れ過ぎ!というところ。
プリン体は食物の中ではうまみ成分と言われ、細胞レベルで言えばほぼすべての食べ物に含まれているのですが、主に核酸と言われる生物の生命活動に必要な物質です。
食べ物によって含まれる量は雲泥の差があり、特に動物性のモノに多く、やはりそれは細胞の数が多いものに比例します。
分かりやすく言うと、きめ細かく滑らかな舌触りの動物性の食べ物、例えば鶏レバーやあん肝のような臓物系、納豆やビール酵母等の発酵食品系、煮干しや干しシイタケ等の干物系、甲殻類や貝等の魚介系、あとは内臓ごと食べてしまうような小魚や桜エビ等は例に違わずです。
また、プリン体は水にも溶けやすい性質があるので、これらからダシをとったラーメンのようなスープ、味噌汁や鍋モノも願わぬも比較的多く摂取してしまう料理です。
実は世によく痛風の元凶と言われている魚卵ですが、基本的にはプリン体生成の要である核酸というのは細胞の数に影響を受けるので、目に見える粒のいくらやカズノコなんかは実は割とプリン体は少なめ、たらこくらい粒が小さくなると多くなるという現実だったりもしますがこれは割とみなさん知らない方がほとんどかと思います。
<尿酸の排出能力が低い>
次に、体外に出さな過ぎ!というところ。
尿酸の排出については基本的にほとんどが放尿です。
つまりおしっこで出すということ。
簡単にいえば質の良いおしっこ、たくさんのおしっこ、これらの能力が低い方ですね。
では具体的にどういう人でしょうか。
・まずお水を飲む量が少ない人は必然的に量が足りなくなり、当然ですが排出が滞りますので尿酸は溜まりやすいです。
・次に尿の酸性度が高い人です。
尿は通常アルカリ性なのですが、摂る食事の内容によって多少変化します。
酸性食品:肉、魚介、卵、穀物、砂糖
アルカリ性食品:大豆、野菜、果物、海藻、きのこ
尿酸はアルカリに溶けやすい性質なので上記食物の摂取過多により酸性尿に近づくほど、尿に溶けずに体内にとどまることになってしまうのです。
・次に代謝が落ちている人です。
運動不足による肥満、ストレスや寝不足および疲労等による身体機能の低下、飲酒によるもの。
特に飲酒について、テレビCMでもたまに聞くプリン体カットをウリにしている商品があるようにそもそもお酒の種類によってはプリン体を多少含んでいたりするのですが、それよりもやはりアルコールの作用そのものが大きく影響します。
アルコール摂取はまず尿酸の生産量そのものを増加させ、さらに尿酸の尿中への排出を阻害して体内に留めさせます。
そのくせ利尿作用があるため、これにより脱水状態となり、血中の尿酸は濃縮されます。
加えて酒好きにはわかると思いますがここでおいしいツマミとしてレバーや白子などを肴にし、〆にプリン体の抽出されたラーメンを汁まで飲むとかしてしまうとソッコーで痛風発作が起こることはここまでくればもう想像にたやすいかと思われます。
・最後に、女性です。
研究によると、痛風患者の98%程度は男性、女性はわずか2%というデータがあります。
これは女性ホルモンの働きのひとつとして尿酸の排出促進という効能があるからと言われております。
なので閉経後に女性ホルモンのバランスが変わったり、その他にも病気やお薬の効果によっては女性でも痛風になることがあります。
では、どうすればいいの?

そうですね、まず個人的なお話をしますと、僕はこの高尿酸血症の診断を受けたときはあまりのショックで、原因になっていたであろう「肉魚系、汁物、お酒、果糖、甘いもの」等の食物が一切のどを通らなくなりました。
もはや憎しみにも似た感情で2か月間は野菜と豆腐と水以外はほとんど摂取せずに、生活習慣の改善にも取り組みました。
初期の頃はこのようにちょっと大げさに反応してしまいましたが、この時に高尿酸血症という病気について色々な情報を集めてお勉強しました。
結果、すべてを実践するかどうかは別ですが、生活改善策としていくつかポイントをまとめましたので列挙してみます。
- 水をたくさん飲む(体格にもよりますが目安は1日2リットル)
- 主な飲み水をアルカリイオン水にする
- コーヒーをできるだけたくさん飲む
- 野菜中心の食生活(できればアルカリ食材を選ぶ)
- レバーやあん肝等、プリン体の多い食事は控える
- 大好きなラーメン食の頻度を下げてスープは残す
- アルコールは週末のみ、飲酒量はなるべく減らす
- 尿酸排出に役立つ栄養素が含まれるサプリメントを飲む
- 夜はよく寝る
- ストレスを極力溜めない(≒発散する)
- 比較的軽めの運動を定期的に行う(=有酸素運動。筋トレ等の高負荷は逆効果)
人によってできることとできないことがありますが、上記が比較的有効だと思われる要素です。
最初は勢いで実践できていたことも、日を追うごとにだんだん自分に甘くなり、なあなあになりがちですが、そこはあの痛みを思い出して強い意志で継続していただくことが重要です。
特に自分に甘い方用にまぁとりあえずこれをやっていれば割と大丈夫かも、というものを推挙しますと、
- アルカリイオン水をたくさん飲むこと
- 飲酒の頻度(飲む日数)を減らす
- サプリメント
この3つくらいなら、実践や継続に自信のないみなさんでもなんとか途中でめげずにがんばれるのではないかと思いますので、ぜひ試してしてみるとよろしいと思います。
とはいえサプリメントやお水にも色々とございますので、最後に僕が色々と研究(?)を重ねた結果選んだアイテムをご紹介しておきますのでご参考にどうぞ。
↑こちらが個人的に一番オススメで、今なら初回限定の990円で2リットル6本のお試しキャンペーンもあります。
酸性やアルカリ性レベルを示すph値が9.9とアルカリ度が激高なのに硬度は1.7と超軟水で非常に飲みやすいです。
ただ、アルカリイオン水は確かに痛風予防には最適で美容や健康にも効果的ですが、逆に飲むのに注意が必要な場合もあります。
気をつけたほうが良い人は以下です。
- 赤ちゃんおよび授乳中のママは子供が下痢気味になることがあります
- お薬を飲んでいる人はその効果が半減してしまう可能性があります
- 腎臓に病気がある人は持病を悪化させてしまう可能性があります
上記の3パターンの方は強めのアルカリイオン水を摂取する場合、医師に相談してからの飲用をオススメします。
次にオススメサプリメントのご紹介ですが、その前に小話。
そもそも高尿酸血症には医療的には昔からコレというお薬がございまして、大きく分けると2種類、尿酸を作り出すのを抑制するものと尿酸の排出を促すもので、どれも飲んだ初日から効果てきめん、一気に数値が正常化するというスグレモノです。
しかしながらこの病気「一度かかると一生モノ」と言われており、上記の投薬での治療については長期を要することになります。
調べたところ、これらは特に肝臓に負担のかかるお薬ということで、僕の家系はのんべえが多い割に意外と肝臓機能があまり高くないため、この類のお薬を避けておいて飲酒によるアルコール分解用に肝臓機能に余力を持たせるべく、投薬を避けてサプリメントでの生活改善で治療を試みた次第でございます。
色々とサプリメントを試してみた結果なのですが、今は一番効果が実感できた「アンセリン」という栄養素を摂取できるものに落ち着き、以降痛風発作はもう数年発症しておりません。
こちら、主にマグロやカツオのような回遊魚の筋肉から採取されるフィッシュペプチドといわれる栄養素で、最近の研究では尿酸の排出を助ける効果があることがわかったそうです。
選ぶ場合はある程度純度の高い商品をオススメします。
まとめ

以上が痛風歴20年近い僕がお教えする所見および対策でございますが、つまるところ尿酸というものは全体的なことで考えると100%のうち30%未満が食物由来、70%以上が体内産出です。
ということは、結論として食べたいものが食べれない大好きなお酒を飲めないというストレスを感じながら摂取を制限することに重きをおくよりも、できるだけ体内から排出することに重きをおいて対応策をとったほうが効率的であり、実現へのハードルが低いのではないかというのが僕の考えです。
僕の場合は上記のポイントをある程度押さえているおかげで、毎週末のビールや週一程度のラーメンを楽しんでおります。本当においしいですよね!
直近の健康診断で尿酸値が7.0を越えている方や現在すでに痛風が疑わしいもしくは予備軍の方、もう診断を受けてしまった方はぜひ上記の情報をお役立ていただけますと幸いです。
みなさまの痛風ライフに幸あれ!